見出し画像

DeskMeet B660が欲しくなってきた(追記:予約しました)

はじめに

 DeskMeet B660/X300という小型ベアボーンが、2022/6/24に発売になることが発表された。

小型ベアボーンキットであるDeskMiniシリーズを出しているASRockの新作で、今年の初め頃に発表されていたもの。筆者はDeskMiniシリーズが好きで、何台か買ったり同人誌を書いたりしたこともある。

最初は特段興味もなかった。というか最近、PCに関する興味があまり湧かないでいた(クルマを入手したおかげで使える予算が減ってしまった、というのも多少ある)。が、細かい構成を改めて見てみると『おもしれー奴じゃん』みたいな印象を受けてしまったこと、サイズもDeskMiniよりは大きいが、まあ許容できるレベルのサイズだったことから急激に購買意欲が勃起(表現がひどい)してきたのである。たぶんB660の方を買うと思う。

どんなものか

 DeskMeet B660/X300は、Deep Mini-ITX(通常より幅が40mm広い独自規格)マザーボードを採用した電源付きベアボーンキットである。B660はIntelのB660チップセット、X300はAMDのX300チップセットを採用しているが、共通する大きな特徴として、DeskMiniではサイズ上不可能だったPCIeスロットを一つ備え、一定条件のビデオカードを搭載できることや、ACアダプターではなくATX電源を内蔵するようになったことが挙げられる。

 大まかな仕様を書くと次の通りになる。ここではB660/X300に共通の点のみを書き、差違についてはその後で解説する。

共通仕様

・本体サイズ……
168mm (幅) x 219.3mm (奥行き) x 218.3mm(高さ)(突出部を除く)
168mm(幅) x 236.1mm (奥行き) x 221.6mm(高さ)(突出部を含む)

 DeskMiniが幅80mm×奥行き・高さ155mmだったことを考えると、幅は約2倍、その他も雑にいえば5割増しでそれなりに巨大化したといえる。ただし昨今のMini-ITXケースは、大型ビデオカードや簡易水冷クーラーを納めるために巨大化の傾向があったことを考えると、Mini-ITXプラットフォームとしては十分に小さい方である。

・CPU…TDP65Wまでのもの
 公式の対応リストでは、TDP65Wまでのものが対応ということになっているが、現実的にはチップセットで対応する石ならこれよりTDPが高くても動かすのはできると思う。実際、TweakTownのDeskMeet B660のレビューでは125WのCore i9-12900Kを動かしている。実際に使うのはやめた方がよさそうだけど。

・搭載メモリ…DDR4 UDIMM×4(DDR4-3200対応)
 Mini-ITXで普通のDIMMが4本という組み合わせはなかなかなく、大変貴重である。128GB搭載も普通にできてしまう。

・インターフェース……
(フロント)
ヘッドフォン/ヘッドセットジャック×1
USB 3.2 Gen1 Type-C×1
USB 3.2 Gen1 Type-A×2
USB 2.0 Type-A×2
(リア)
DisplayPort×1
HDMI×1
D-Sub×1
USB 2.0×2
USB 3.2 Gen1 Type-A×2
RJ-45 LAN ポート×1
ライン出力×1
(内部)
SATA3×3
USB2.0ピンヘッダ×1

 DeskMiniより大きくなったので、フロントI/Fは単純に増えた印象。
リアはちょっと微妙で、DeskMini H470の場合はUSB3.2 Gen1が4個あったため、単純に比較すればやや退化している。SATAは3ポートあるが、全部使おうとするとビデオカードと排他になる(後述)ので、現実的には2ポートまでの利用だと思われる。

・CPUクーラー…高さ54mmまで
DeskMiniが46mmまでだったため、多少余裕ができた。幅が2倍になったのになぜCPUクーラーの高さがそんな変わらんのかというと、電源が被るからである。現実的にはCPUの純正クーラーか、定番のNoctua(NH-L9i-17xx/L9a-AM4)か、CRYORIGのC7系などが選択肢か。いちおうAVLも公開されている。

・電源…
500W(CWT製GPT500S-A)
 普通のATX電源で、12V38Aのシングルレーン。この電源はOEMで結構使われているっぽく、型番を検索すると他のPCから抜いたっぽい中古をオークションで売ってるケースがいくつかあった。ケーブル長を比較したわけではないけど、恐らくDeskMeet用にケーブルが短くなっていると思う。
 電源の長さは通常だと140mmのようで、特にカスタムされてより短いとかでなければ他の電源と入れ替えることはできると思われる。ただし他の問題があり、その辺の電源に交換した場合内部のケーブルがケースに対して長すぎて困ると思われるので、Cablemodのようなカスタムプラグインケーブルを作っているようなところで、ちょうどいい長さのケーブルを注文するハメになるはず。

・PCIeスロット…×16 1スロット
 ビデオカードが入るように2スロット分のブラケットがある。規格についてはB660/X300で違うので後述。長さ20cmまでのカードで、電源の都合上補助電源が8Pin1本で済むものまでが選択肢になる。公開されてるAVLでは、RadeonならRX6600XT、GeforceならRTX3060Tiでも小さめのカードが最大という感じ。https://www.asrock.com/nettop/avl/GraphicsCards/DeskMeet%20B660%20Series.pdf (B660)
https://www.asrock.com/nettop/avl/GraphicsCards/DeskMeet%20X300%20Series.pdf (X300)

・ストレージ…
2.5インチ×2、3.5インチ×2が入る。
・ただし、排他になる組み合わせがある。現実的には2.5インチ×2を使い、そこに3.5インチストレージを追加することはできるが、3.5インチストレージはビデオカードや追加ファンと排他になる。

マニュアルより引用

・その他…追加ファン(12cm)、12cm簡易水冷クーラー
ファンを一つか、もしくは12cmの簡易水冷クーラーを追加できる。その代わり、3.5インチストレージや、ビデオカードと排他となる。

プラットフォームごとの特徴

(B660)

・PCIeスロット…PCIe4.0×16
X300と比較すればプラットフォームが新しいため、仕様的にもアドバンテージがある。実質的に差があるかはともかく。
・M.2……2スロット
(M2_1)…SATA3/PCIe4.0×4
(M2_2)…PCIe4.0×4
M.2が2スロットあり、両方ともPCIe4.0×4のNVMe SSDに対応している。
・NIC…Intel 219V
NICは一般的。

(X300)

・PCIeスロット…PCIe3.0×16
プラットフォームの差が出るところその1。
・M.2…1スロット
(M2_1)…PCIe3.0×4
プラットフォームの差が出るところその2。
実際の使用では、ここの差が一番大きい気がする。体感的には大して変わらんかもしれんが。
・NIC…Realtek RTL8111H
AMDではよくあるNIC。

他に、X300のみECCメモリも対応しているという違いがあるけど
現実的にはあまり使わないかもしれない。

さいごに

 簡単に仕様を見てきたが、単純に比べるとIntel系のB660の方が仕様面で有利なためこっちを選びたくなる。筆者もそうする予定。
ビデオカードは入れる予定がないけど、代わりに何のカードを入れようかとか、電源ユニットを交換して遊べないかとか思いつく事がいくつかあるし、また同人誌も書いてみてえなあとか思ったりもする。そもそも買うお金があるかという問題があるけど……

追記

PC4Uが予約を始めてたので予約しました。他のパーツは何もないのでどうしよう。

6/23出荷と連絡がきた

予約したくなった人はこちらから。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?